原材料・エネルギー供給の不確実性が高まる中でも、複数の処理方式と原料確保により、安定した熱処理サービスの継続を実現しています。

近年、中東情勢やエネルギー市場の変動により、石油化学原料・工業ガスの供給不安が世界的に懸念されています。

熱処理業界においても
・浸炭用エチレン
・メタノール系浸炭ガス
・ヘリウム
・焼入油
・洗浄液
・都市ガス / LPガス

などの供給状況によっては、生産継続に影響を受ける可能性があります。
株式会社松徳では、こうした原料供給リスクに対応するため、複数の処理方式・原料確保による安定稼働体制を構築しております。

(1) 真空浸炭

アセチレン真空浸炭による安定生産
当社ではアセチレンガスによる真空浸炭設備を保有しており、エチレン系真空浸炭が困難な場合でも安定した浸炭処理が可能です。
特徴
・エチレン供給に依存しない浸炭プロセス
・高浸炭速度
・粒界酸化の抑制
・高品質表面硬化、均一な浸炭層
・CO2の発生を抑制
エチレン真空浸炭設備をお持ちの企業様の代替処理にも対応可能です。

(2) ガス浸炭

RXガス浸炭設備による対応
当社ではRXガス(変成ガス)浸炭設備を保有しており、
・都市ガス
・LPガス
のいずれの原料でも浸炭ガス生成が可能です。
メタノール分解型浸炭設備の原料供給に問題が生じた場合でも、安定した浸炭処理を継続できます。

(3) 焼入油の安定確保

焼入油については、
・複数メーカからの調達
・適正な在庫確保
により長期供給リスクに備えた安定稼働体制を整えています。

(4) 洗浄工程

洗浄液については、
・工程ごとに最適な洗浄液を複数メーカから調達
・適正な在庫確保
により長期供給リスクに備えた安定稼働体制を整えています。

(5) エネルギー供給

変成炉・加熱炉については、
・都市ガス
・LPガス
双方に対応しており、エネルギー供給リスクを分散しています。

(6) 同業者様の代替生産にも対応

原料供給問題や設備トラブルにより、
・真空浸炭
・ガス浸炭
・焼入焼戻
・熱処理工程の継続が困難な場合、同業熱処理会社様からの代替生産のご相談にも対応しております。

以上

この度、当社では初となるAMS規格⁽⁾対応一室型ガス冷却真空炉(中外炉工業製)を導入しました。

有効寸法 1,200W×1,800L×1,200H ㎜の炉内で、大型製品も均一かつ歪みの少ない熱処理が実現可能となります。

※AMS(Aerospace Material Specifications)= 航空宇宙材料規格  なお当社炉は、AMS2750H Class2(計装Type A)に準拠しています。

 

 

このたび当社柏原工場は、2026年3月27日付で、航空・宇宙・防衛産業に関する品質マネジメントシステムであるJIS Q 9100の認証を取得いたしました。
今回は「防衛用特定製品に係る金属部品の熱処理」において当社柏原工場が品質基準に適合していることが証明されたもので、以降、関連企業様との取引がさらにスムーズに行えることになります。本認証を機に改めて全社での品質の向上に努めるとともに、更に航空・宇宙・防衛業界でも当社の熱処理技術の信頼性を高めてまいります。

【認証登録概要】


登録事業者 株式会社 松徳 柏原工場
取得認証規格(登録番号) JIS Q 9100:2016(BSKA0337)
登録活動範囲 防衛用特定製品に係る金属部品の熱処理
登録日 2026年3月27日
審査登録機関 公益団法人防衛基盤整備協会システム審査センター(BSK)

※9100規格(AQMS規格)は、品質マネジメントシステムの国際規格として制定されているISO 9001に、航空宇宙製品の機能・性能及び安全性確保などに関する国際的に共通な航空宇宙業界特有の要求事項を追加したものです。
※AQMS(Aerospace Quality Management System)


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